接着剤

 筆者は物好きで、ありとあらゆる接着剤を買ってきて、その性能を調べている。筆者が子供のころと比べると、接着剤の種類は、100倍以上になっただろう。いずれも分子間力を最大限に利用している。「ぬれ」という概念を理解していれば、単に固まるだけではだめだということはすぐわかるはずだ。
Loctite.jpg
 数ある接着剤の中で、筆者が最も興味を持つのはこれである。オリジナルの商品名としては”Loctite"だ。嫌気性接着剤である。空気に触れているとちっとも固まらないが、隙間に入って空気との接触が立たれた瞬間に固まり始める。厳密に言うと、酸素と接触していれば固まらない。

 瓶の中には少ししか入っていないから、小さな瓶に入れれば良いと考えた人が居た。そこで口元まで一杯にして栓をすると、5分後には固まり始めたという話を聞いた。ありうる話だ。
 ネジを締める時に一滴垂らしておくと、固まって緩まない。シャフトに何か留めたいときは、普通はネジで締めるが、その必要はない。これを付けたシャフトに取り付けたいものを滑らせて、放置すればよい。

 固まるには金属イオンの存在が必要らしい。即ちプラスティック同士には効かない。緩めるには方法が無くて、200℃ほどに加熱すると取れる。ある友人が冷やすと取れる筈だというので、冷凍室に入れておいた。翌日努力したが、全く効果が無かった。
 彼に聞くと、液体窒素なら外れる筈だと言うが、そんな温度では鉄が脆くなって、ナットなどが割れる方が早いかもしれない。大体そんなものは家庭にない。彼の理論はゴムを液体窒素に付けるとパリパリになって割れるのだから、取れるのではないかと推測したと言う。それはあっているかもしれない。ガラス転移点の問題だ。しかし、うまく行かなかった。

 この接着剤の構造はどうなっているのだろう。いつも酸素で酸化的に開裂する結合を持つのだろう。それがなくなると重合が進むわけだ。いくつか思い当たるものはあるが、製品化できるとはとても思えない。

 とにかく、中々素晴らしい商品である。様々なところに使って楽しんでいる。
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