鉛の屋根

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 鉛板がある。厚さは1mmほどだ。それを見ていろいろ考えた。昔金沢城の屋根は鉛板だったそうだ。戦争になると融かして鉄砲の弾にするためだ。他にはあまり例を聞かない。
 イギリスでは、屋根に鉛板を使っている。水切りのみならず、屋根全体を鉛の板で覆うこともある。日本ではまず見ない。日本では神社仏閣の屋根には銅を使っていた。銅は少しずつ溶けて行くから、酸性雨の降る日本では、もはや使うべきでない材料になってしまった。近所の家が銅葺きだったが、何度直しても雨漏りの連続で、ついに屋根を作り直した。
 鉛は酸性雨でも溶けないだろう。しかも軟らかくて形になじみやすいから、雨漏りも減るだろう。昔の建物だけでなく、新しい建物にも使っている。このサイトを見ると材料を売っている。このような材料は日本では売っていそうもない。鉛板の厚さは3mm程度である。非常に重い屋根になる。きっと雨が降るときの音は静かだろう。

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 鉛はEU諸国では不人気である。ごくわずか銅合金に含まれているだけでも目くじらを立てて攻撃し、使わせない。それでも蛍光灯は使っている。蛍光灯に含まれる水銀の方が、環境にはよほど良くない。鉛は意外に普遍的に存在する元素であるが、水銀はそうではない。だから、水銀の方が少しでも環境を汚染することになる。
 EUの制限は恣意的で、不公平である。もちろん科学的ではない。以前も書いたが、ごく少量の黄色顔料の硫化カドミウムすら許さないのだ。カドミウムは人類にとって不可欠元素であるのに。 

 イギリスはEUを離脱したので、鉛を屋根に使うことを継続するだろう。 そういう点では賢明な選択だ。    写真は筆者撮影
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