音から来た言葉

 最近、いろいろな分野の職人と接する機会が多い。彼らの使う言葉には、普段使っている言葉からは語源が想像できないようなものもある。
 
              ジョストン
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 鋼材の一つで、断面が”I”の字の形である。いわゆるH鋼とは違う。H鋼は断面の各部分の厚みが均一であるが、ジョストンはIのヒゲの部分は端に行くにつれて薄くなっている。
 ジョストンとはjoistからきている。ジョイストは軒を支える材料である。屋根を支える梁に対して直角の、流れ方向の材料である。それを聞いた人がジョストンだと思ったのだろう。聞こえた音をそう覚えたのだ。
 
ギムネ 
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 これは太いネジ形の木工用キリのことである。これの語源はなかなかわからなかったが、英語のgimletのことである。英語は「ギムレット」と云う発音ではなく、前にアクセントが来るから、語尾は半分消えて「ネ」に聞こえたのだろう。
 
 
 
 スケロ 
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 床に付いたチュウインガムをはがす時に使う道具だ。掃除の人が持っているので、それを使いたくなった。近所の金物屋に買いに行った。
 言葉で説明するが、なかなか分かって貰えない。絵を描くと、「ああ、スケロね。」とすぐに出してくれた。これはscraperである。スクレーパを早く言うと、そう聞こえないわけでもない。これも音を拾ったのだろう。
 
 
 スコヤ
  直角定規のことである。squareからきている。これはわかりやすい。
 
 我々は外国語特に英語を学校で一生懸命教えられる。明治時代の人たちは、学校で英語を習える人は限られていた。お雇い外国人の発する言葉を、そのまま音で覚えて使った名残がここにある。
 
 ジョン万次郎は、「掘った芋いじるな」と覚えた文章のことを紹介している。筆者はこれをアメリカに行って大きな声で言ってみた。周りの人は一斉に時計を見た。
"What time is it now?"として十分に通じたのだ。発音は大事である。アクセントのある部分だけ言えば通じるのだ。日本の英語教育で最も欠けた部分である。日系の飛行機の中のアナウンス訓練は、その部分の能力欠落をほとんど修正できずにいる。だから、何を言っているのかほとんどわからない。
 
 画像はWikipedia, Monotaro, Amazon Japanの各ウェブサイトからお借りしている。
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