"yield" という言葉

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 Reunion(同窓会)があってアメリカに行った。帰った次の日から講義があった。

 さて、化学実験の教科書には必ず"yield"という言葉が出てくる。この言葉の訳語は「収量」である。もう少し平たく言うと「歩留まり」である。計算上の生成量に対する実際の生成量の比を言う。有機化学実験の場合、収量が7割を超えることは少ない。

 アメリカで車に乗っていると、よくこの"YIELD"という言葉に遭遇する。これは動詞であって、意味は「譲れ」という言葉が適する。要するに、相手の車に優先権があるから、あなたは譲らなければならないという意味である。本屋でアメリカ旅行の手引書を見ると、「徐行」だと書いてある。それはおかしい。相手の車が来たら、直ちに停車せねばならない。もし徐行していてぶつかれば、それは違反であるから、事故の責任は100%掛かって来る。この種の間違いは許しがたい。
  
 右の写真の意味は何だろう。"LEFT TURN YIELD ON GREEN"とある。「左折時(日本で言えば右折)、対向車が来たら、緑が出ていても相手に優先権があるから止まらなければならない。」という意味である。ここで徐行したら、たちまち衝突だ。日本でも昭和30年代までは、「前方優先」という標識を見たことがある。それがこの"Yield"の意味であった。最近は見ないが、路面に逆三角形の▽が二つ描いてあればそれを意味するらしい。しかしその先には必ず「止まれ」か、「徐行」の標識があって、意味がはっきりしない。アメリカは"priority"(優先順位)がはっきりしている国なので、こんな表示では徐行してぶつかったら訴えられるだろう。

 大学の工学部に行くと、"yield stress" "yielding point"という言葉を理解せねばならない。ここでは「降伏」という概念がある。材料にある程度の力を加えるとグニャリといく、その限界のことである。その手前であれば、力を除けば元に戻る。「譲る」と「降伏」は似た概念である。

 経済学では「(利益を)もたらす」という意味である。これは化学の言葉に近い意味だ。日本の高等学校ではまず習わない言葉であるから、辞書などで調べておくと良いだろう。

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