ステンレス鋼と普通の炭素鋼

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 しばらく留守をしていたり、その後の多忙で更新が遅れていた。これらの写真を撮るのに手間取ったこともある。

 この包丁は30年以上前に筆者の母親が購入したものである。当時、「○らしの手○」という雑誌に絶賛された商品であったが、使っているうちにこれはおかしいと気が付いたようだ。

 ステンレス鋼の包丁は切れ味が悪いが、高炭素鋼の刃は良く切れる。しかし錆びやすい。それをステンレスで包んだので錆びにくく長持ちするというふれ込みであった。
 ステンレスは錆びにくい。それは銀などの貴金属が錆びにくいのと同様、電池を作った時の電位が高いという事実から導かれる現象である。

 さて、相手の普通鋼は鉄とほとんど同じ電位であって、おそらく1ボルト以上の電位差がある。水道の水でさえも電解液である。酢に付けた魚などは大変良い電解液であろう。
 それに接触すると、たちまち鋼の部分が溶けだすであろう。

 二番目の写真の刃の部分を見てほしい。3分ほど水道水に付けてそのまま乾かした状態である。普通鋼の部分にすでに赤錆が出ている。
 握りの部分は悲惨である。だんだん錆びて隙間が空くと、ますます乾きにくくなるからここまで錆びてしまった。

 この商品を開発した人の感性を疑う。小学生の思い付きをそのまま製品化したようである。当時ステンレス鋼と普通鋼の接触により普通鋼の電蝕が極端に進むということはあまり知られていなかったが、使ってみればすぐわかることだ。

 現代においても、この異種金属の接触を避けるという知識は一般化されているとは言えない。

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