ハンダ付けをした

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 久しぶりにハンダ付けをした。電気配線ではない。水道管である。自宅のエアコン工事に付帯して、温水配管が邪魔になったため、迂回させたのである。

 冷水の配管はポリ塩化ビニル管であり、ちょうど合うサイズの穴に接着剤を塗って押し込めばあっと言う間にできる。温水は銅管を使う。昔は鉛を含むハンダを使っていたが、ここ25年位の間に、鉛を排除する動きが出てきた。スズを主体として銀とアンチモンなどを混ぜたハンダが主流になった。融けた時の流動性がよくないので、かなり高温にせねばならない。

 ハンダ付けはどうして可能なのであろうか。
 それはスズという元素が、何とでも金属結合を作りうるからである。相手の金属結晶中に拡散しやすいのである。生じた合金層が母材を接着する。要するにスズがたくさん入った合金がハンダであり、相手の金属は何でもよい。鉛との組み合わせが永らく使われたのは、たまたま融ける温度が低かったからである。
 磨いた母材に酸化被膜を溶かす溶剤を塗り加熱してハンダを当てれば、直ちに母材の表面はハンダで濡れた状態になる。この「濡れ」を英語ではWettingという。
 ハンダ付けは母材の隙間にハンダが滲み込むことによって完了する。その後はそっと放置し、固まるのを待つ。うっかり触ると、部分的に固まったハンダ粒子が偏って、脆くなる。水を掛けて急速に冷やすのも手である。そうすれば細かい結晶が分散した状態で固まる。
 
 今回のハンダ付けはハンダゴテではなく、ガスバーナで行った。床板の裏を焦がさぬよう、保護して行う。塩化亜鉛飽和水溶液を主体とする溶剤は銅の酸化物を溶かし、かつ沸点が300℃近い。ハンダが融けているその脇でも蒸発しない。面白いものを見つけたものだ。

 外した銅管の中は、完全に緑色をしていた。緑青により銅は保護されているのだ。「緑青は毒である」という迷信が信じられていた時代もあったが、現在は無害ということになっている。尤も、緑青だけをたくさん集めて飲むと、具合が悪くなることは自明である。

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炭酸飲料の栓

 飲みかけの炭酸飲料を保存する栓を見た。いわゆるアイデア商品売り場にある。

 ガラス瓶用の栓なのであるが、その栓はピストンになっていて押すと 5 cm位動く。圧力が漏れないような逆止弁も付いている。
「使い方」を見ると、「シャンペインのような炭酸が含まれている飲み物を飲みきれないときは、これでふたをすると圧力の掛かった状態で保存できるので、いつも開け立ての状態を保ちます。」とある。

 ヘンリーの法則を全く理解していないことが分かる。びんの中に押し込まれるのは空気である。全圧は増加するが、二酸化炭素分圧は変化しない。

 確かに、開けると「ポンッ」という音がして気分が良いだろうが、それは空気の圧力によるもので、二酸化炭素はほとんど関与していない。
 空気が押し込まれるので、酸素分圧が上昇し、ワイン類の酸化は急速に進むであろう。

 要するに最もやってはいけないことをやるわけで、これを使うと実にまずいシャンペインを飲むことになる。

 

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